【虐待を受けてきた私の幼少期日記⑥】

前回までのあらすじ〜

私は優しくて強いアンパンマンの様になりたいと
思い、保育園では虐められている子が居れば
助けていた。
 
私を慕う友達が増え、私が保育園に来るかどうかを
毎回確認する母親も居たそう。

私が保育園を休むと他の子も来なくなると
母親に保育園の先生が言ったところ、
母親はとても誇らしげだった。






とここまでが前回のあらすじです。






・ 




そんな事がある中、私は一時的に
母親の元を離れ、母親の一番上のお兄さんの家で
過ごす事になった。


お兄さんには男の子が2人居て、私が
家に泊まるようになってからいつも遊んでくれた。


その時に2人から
「俺たちの事は兄弟だと思って!!」と。

正直何を言っているのかは分からなかったが
私が気まずくなったりしないように言ってくれたのかなと
思った。


そしてお兄さんの家に来てから一週間くらいが
経った日の夜、お祖父ちゃん、お祖母ちゃん、
私の母親がお兄さんの家にやって来た。

私は迎えに来たんだと思い、帰る準備をする。

しかし、お兄さんの奥さんから
「今日は大事な話があって夜遅くなりそうだから
 あなたは先に上に上がって寝てて。」と言われた。


私は言われた通り2階にある寝室で寝ようとした。

その時、1階の居間から言い争う声が聞こえた。

それはお祖父ちゃんとお兄さんだ。

その内容は
「このままあの子をうちの子にする!
 こいつはあの子の事を大切にしてない!
 育児もせずに親父の所に預けっぱなし。あの子が
 可哀想だ!あの子には親からの愛情が必要なんだ!
 だから俺が責任をもって育てる。」
とお兄さんが言った。

その後お祖父ちゃんが
「まだ娘も若い。1人で何でもするのは無理なんだから
 少し協力して居るだけだ。それにあの娘には私達が
 愛情を注いでいるし、娘もそうだ。だから今回は
 多めに見てあげて欲しい。あの子も母親と一緒に
 居たいはずだ!」
 と言っていた。

かなり声のボリュームが大きかったので
私には丸聞こえだった。  

お祖父ちゃんに続いて母親が
「あの子は私の子なの!だから私が育てる!」と言った。

お兄さんは
「あの子に必要以上に暴力を振っているのも知っている。
 あの子を親父たちに預けて、それで母親になった
つもりか!?あの子がどれだけ寂しい思いをしていると
思ってるんだ!」とかなり怒っていた。

私の事を真剣に考えてくれて、
母親にここまで言えるのはお兄さんくらいだろう。

本当に心配してくれて嬉しかった。

そう思っていると、母親は
「そんなのわかってる!寂しい思いをさせているのも
 沢山我慢をさせているのも。それでもあの子は私の子。
 私がこれから先も育てていきたい!」

とお兄さんに泣きながら言っているようだった。

その後は、眠気が勝ってしまい、眠ってしまった。

朝になり、起きるとお祖父ちゃんの家だった。

私は母親とその日は一緒に寝たようだ。

母親は私の事をあんな風に思っていたのかと思い、
嬉しくなった!


 

      




最後まで読んで頂き、ありがとうございます!
次回も読んで頂ければと思います!